食育だより

2 2017.10

食育との出会い

食育の取り組みのキッカケは大塚貢先生との出会い!!


大塚 貢先生 プロフィール


昭和11年長野県生まれ。元長野県旧真田町教育長、元長野県上田市教育委員長、現教育,食育アドバイザー。
平成4年から長野・真田町の中学校で校長を務める。いじめ、非行、不登校が多かった学校を米飯給食・授業内容の見直し・花づくりなどを率先し、「荒れた学校」を変えられました。その実績と経験を元に現在は「教育・食育アドバイザー」として活動をされています。


出会い


 大塚先生とやまもも学園の出会いは平成21年5月に高知会館で学園本部長大石が「食改善で蘇る子ども達の心と体」と題した大塚先生の講演を聞いた事がキッカケです。給食を見直したことで、子ども達が変わったという話を聞き、「よし、中学校でこんなに早く結果がでるなら、幼児期から取り組みたい!」という熱い想いからスタートし、現在に至っています。


【9月8日(金)芸術学園幼稚園での講演会】
(テーマ:授業改革・環境教育・給食改善の3本柱の取組で子どもは蘇る)


 配布チラシでご案内させて頂きましたが、9月8日に大塚先生を招いて芸術学園幼稚園にて講演会がありました。
 内容は「食べる物が子どもたちの身体に大きな影響を与える」というお話。
当初、様々な問題の原因は先生の授業内容にあると考え、授業の工夫を行うと同時に校舎の周りの花壇にお花を植えるなど、授業の改革と校舎の環境を整えることを行ないました。しかし、根本的な改善はされず、子どもたちの食事調査を行うと同時に給食改善に取り組みました。問題のある子の食事内容が朝食は食べず、お肉中心の食事、カップラーメンやコンビニの弁当、菓子パンや紙パックのジュースなど、添加物が多く入った食事だという事が分かりました。そのような現状を目の当たりした大塚先生は給食を【地元のお米や野菜、頭からしっぽまでまるごとの魚中心(和食中心)】に変えました。結果、授業の改革や環境を整えても変わらなかった子どもたちが落ち着きを取り戻したという事でした。
 最後に大塚先生は「全国各地で活動しているが、食育と言って取り組んでいる幼稚園は私が知る限り、5園程度。その中の1つがやまもも学園。食育をやっている幼稚園はたくさんあるが1週間に1度の魚のメニューや無農薬の野菜を使用したメニューが1度という園がほとんどであるのが現状。是非、この取り組みを広げていって欲しいです。」と話を締めくくりました。



【右から大塚先生・児玉園長(芸術学園幼稚園)・大石本部長】


麦ごはんと梅醬油番茶



 6/5(月)~10/2(月)の間、給食のごはんに麦を少量足していました。「梅醬油番茶で身体を温めて、麦ごはんで冷やすの?」と疑問に思われている方もいらっしゃるのではないかと思います。梅醬油番茶で体温を上げ、麦で身体を冷やすのではなく、梅醤油番茶は代謝を良くし、麦は暑い夏場でご飯を食べやすくするという役割があります。