一人一人の個性を尊重し、自主性や自立心を育む【イエナプラン教育】を取り入れています。今、文科省が進めている《子どもを真ん中に置く》保育の実践版です。
異年齢での活動も特徴の一つ。意欲的に物事に挑戦したり、困難にぶつかった時に「どうしてかな」「じゃあ今度はこうやってみよう」と、試行錯誤したり、最後まであきらめずに頑張りぬいたり、上手に感情をコントロールしたり、周りの人と上手に関わったりなど、これからの社会を生きる上でとても大切な「非認知的能力」を育むことにもつながります。
人間について
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どんな人も、世界にたった一人しかいない人です。つまり、どの子どももどの大人も一人一人がほかの人や物によっては取り換えることのできない、かけがえのない価値を持っています。
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どの人も自分らしく成長していく権利を持っています。自分らしく成長する、というのは、次のようなことを前提にしています。つまり、誰からも影響を受けずに独立していること、自分自身で自分の頭を使ってものごとについて判断する気持ちを持てること、創造的な態度、人と人との関係について正しいものを求めようとする姿勢です。自分らしく成長して行く権利は、人種や国籍、性別、(同性愛であるとか異性愛であるなどの)その人が持っている性的な傾向、生れついた社会的な背景、宗教や信条、または、何らかの障害を持っているかどうかなどによって絶対に左右されるものであってはなりません。
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どの人も自分らしく成長するためには、次のようなものと、その人だけにしかない特別の関係を持っています。つまり、ほかの人々との関係、自然や文化について実際に感じたり触れたりすることのできるものとの関係、また、感じたり触れたりすることはできないけれども現実であると認めるものとの関係です。
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どの人も、いつも、その人だけに独特のひとまとまりの人格を持った人間として受け入れられ、できる限りそれに応じて待遇され、話しかけられなければなりません。
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どの人も文化の担い手として、また、文化の改革者として受け入れられ、できる限りそれに応じて待遇され、話しかけられなければなりません。
社会について
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私たちはみな、それぞれの人がもっている、かけがえのない価値を尊重しあう社会を作っていかなくてはなりません。
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私たちはみな、それぞれの人の固有の性質(アイデンティティ)を伸ばすための場や、そのための刺激が与えられるような社会をつくっていかなくてはなりません。
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私たちはみな、公正と平和と建設性を高めるという立場から、人と人との間の違いやそれぞれの人が成長したり変化したりしていくことを、受け入れる社会をつくっていかなくてはなりません。
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私たちはみな、地球と世界とを大事にし、また、注意深く守っていく社会を作っていかなくてはなりません。
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私たちはみな、自然の恵みや文化の恵みを、未来に生きる人たちのために、責任を持って使うような社会を作っていかなくてはなりません。
学校について
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学びの場(学校)とは、そこにかかわっている人たちすべてにとって、独立した、しかも共同して作る組織です。学びの場(学校)は、社会からの影響も受けますが、それと同時に、社会に対しても影響を与えるものです。
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学びの場(学校)で働く大人たちは、1から10までの原則を子どもたちの学びの出発点として仕事をします。
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学びの場(学校)で教えられる教育の内容は、子どもたちが実際に生きている暮らしの世界と、(知識や感情を通じて得られる)経験の世界とから、そしてまた、<人々>と<社会>の発展にとって大切な手段であると考えられる、私たちの社会が持っている大切な文化の恵みの中から引き出されます。
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学びの場(学校)では、教育活動は、教育学的によく考えられた道具を用いて、教育学的によく考えられた環境を用意したうえで行います。
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学びの場(学校)では、教育活動は、対話・遊び・仕事(学習)・催しという4つの基本的な活動が、交互にリズミカルにあらわれるという形で行います。
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学びの場(学校)では、子どもたちがお互いに学びあったり助け合ったりすることができるように、年齢や発達の程度の違いのある子どもたちを慎重に検討して組み合わせたグループを作ります。
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学びの場(学校)では、子どもが一人でやれる遊びや学習と、グループリーダー(担任教員)が指示したり指導したりする学習とがお互いに補いあうように交互に行われます。グループリーダー(担任教員)が指示したり指導したりする学習は、特に、レベルの向上を目的としています。一人でやる学習でも、グループリーダー(担任教員)から指示や指導を受けて行う学習でも、何よりも、子ども自身の学びへの意欲が重要な役割を果たします。
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学びの場(学校)では、学習の基本である、経験すること、発見すること、探究することなどとともに、ワールドオリエンテーションという活動が中心的な位置を占めます。
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学びの場(学校)では、子どもの行動や成績について評価をする時には、できるだけ、それぞれの子どもの成長の過程がどうであるかという観点から、また、それぞれの子ども自身と話し合いをするという形で行われます。
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学びの場(学校)では、何かを変えたりより良いものにしたりする、というのは、常日頃からいつでも続けて行わなければならないことです。そのためには、実際にやってみるということと、それについてよく考えてみることとを、いつも交互に繰り返すという態度を持っていなくてはなりません。
子どもの、自分自身との関係
子どもの、ほかの人との関係
子どもの、世界との関係
自分自身との関係
1.1
子どもたちは自分の長所と短所を自覚し、自分の特性を活かしながら努力する。
1.2
子どもたちは自分の成長と発達を元に評価される。
1.3
子どもたちは何を学びたいか、何を学ばなければならないか、いつ説明が必要か、どのように学習を計画しなければならないかについて、自分自身で責任を持つことを学ぶ。
1.4
子どもたちは自分の発達に対してリフレクション(振り返って見直すこと)を学ぶ。またそれについて他の人と話し合うことを学ぶ。
ほかの人との関係
2.1
子どもたちは、異年齢グループの中で発達する。
2.2
子どもたちは、協働、助け合い、それらについてお互いの行動を振り返ることを学ぶ。
2.3
子どもたちは、ファミリー ( 根幹 ) グループや学校における調和の取れた共同生活について、誰もが自分らしく、また、豊かな生活を経験できるように、自ら責任を持ち、共に意思決定に参加することを学ぶ。
世界との関係
3.1
子どもたちは、自分たちが成すことは、生きた真正な(本物で現実の)状況の中に対するものであることを理解し、その中で学んでいくことを学ぶ。
3.2
子どもたちは、自分の周囲の環境を大切にし、責任を持ってかかわることを学ぶ。
3.3
子どもたちは、世界について識るために、ワールドオリエンテーションの中で、学校が教材として提供している学びの内容を適用する。
3.4
子どもたちは、リズミカルに組まれた日課に沿って、遊びながら、仕事をしながら、対話をしながら、また、共に催しに参加しながら学ぶ。
3.5
子どもたちは、自分自身の関心や問いから自発的に行動することを学ぶ。