食育だより

30 2017.4

平成29年度やまもも学園の食育の取組みについて

4月29日(土)の保護者会総会にて学校法人やまもも学園食育アドバイザーの「静かな喫茶店」川上さんご夫妻にお話いただきました。地元の食材、旬の食材、まるごと、よく噛むを基本により安全で美味しい給食に取り組みますのでよろしくお願いします。


まず、やまもも学園の給食についてお話いただきました。

お子様の健康的な成長に重要な役割を果たす給食は、食材を吟味し、調理を工夫し、食べ方も考えたものにしています。
食材はなるべく地元でとれた新鮮な旬の食材、しかも可能な範囲で無農薬の米や野菜を使用しています。調理はお子様の成長に合わせて、切り方や味付けを調整し、素材を丸ごと食べられるように工夫しています。お子様の成長に食育で一番大切なことは、噛むことです。乳幼児期の食事は、舌の使い方や口の筋肉、あごの発達に影響してその後の健康を大きく左右します。噛むことのできる給食を心がけています。

次に、梅醤番茶について

新年度から実施する予定の梅醤油番茶は、梅干しをすりつぶしたものに醤油を加え、焙じた番茶を注いだものです。梅干しは日本人が一番大切にしている副食で、腐敗菌を抑制し唾液の分泌を促します。醤油は体を温め血液の循環を良くします。焙じた番茶は還元作用があり体を温める飲み物です。素材は最高級のものを使用し、松岡四郎先生(マクロビオティック指導者)の指導を受けて作られています。
この梅醤油番茶を毎朝飲むことで、成人病を予防したり風邪やインフルエンザにかかりにくい体質をつくるといわれています。


最後にご家庭での食事について

ご家庭での食育は、好き嫌いをなくして感謝して食事をいただけるようにするための「精神性」が大切です。また、世界中では飢えで苦しむ人たちも大勢います。ですから「思いやり」を育てることも大切です。これらの「精神性」を育てるためにもっとも大切なことは「空腹」ということです。つまり「空腹」が感謝と思いやりを育てるのです。
食材を選んだり栄養を考えることも大切ですが、食べ放題におやつをあげたりジュースを飲ませたりすることは避けていただきたいと思います。

奥様からは、人間の体は食べたもので出来ています。自然食に切り替えるとお子さんが賢くなり幸せになりますよとアドバイスをいただきました。2学期から奥様の料理教室も開催しますのでぜひご参加ください。